2011年5月11日 KR風味な名古屋港
2011年 05月 11日
今年のGWはあまりお天気に恵まれませんでしたが、唯一の快晴だったのが5月5日のこどもの日でした。
この日は夕方からブルーボネットのライトアップを撮るために名古屋港の九号地に出かけることにしていましたが、あまりにお天気が良いので早めに出てきて港の風景を撮ってみました。
夕方の日差しが西の海面に反射して綺麗でしたね~♪
名古屋港は観光港ではなく産業港ですから、はっきり言って愛想のない港ですね。
でも・・・こういうハードボイルドな風景が好きな人間にとっては、たまらない魅力のある場所でもあります。
また、錆フェチの心をくすぐる被写体もいっぱいありました。
同じ九号地でもブルーボネットはたくさんの観光客で賑わっているのに、この九号地の先端付近は本当に人がいません・・・
下のバス停、ウィークデーにはお勤めの方たちでそれなりに賑わうのでしょうか・・・
なお、今回の写真はRAW現像するときに、昔懐かしいリバーサル・フィルム、Kodachrome 64(KR)風味にファイン・チューンしてみました。
KRは現像が特殊な外式リバーサルであったため、数年前に絶版となってしまいました。
でも、その渋くて重厚な発色、緻密でキレの良い描写は実に味わい深く、そのディスコンを惜しむ方もたくさんいるんじゃないでしょうか。
K-5、各種設定がきめ細かくいじれるので、今回はKRの雰囲気を再現するために、下記の設定としてみました。
●KRの渋い発色を再現するために、カスタム・イメージは「ナチュラル」で現像します。
●さらに彩度をマイナス5まで落として、KRっぽい渋さを際立たせます。
●また、キーはロー・キー側にマイナス3程度寄せて、シャドウの勝った絵作りにします。
●リバーサルフィルムのシャドウが黒く落ちていく際のエネルギー感を出すために、コントラストをプラス4としてみます。
なお、KRで撮った写真が手元にはもう残っていないので、あくまでも黒顔羊の心象に残った「KRの記憶色」でのチューニングです。
また、肌理の細かいK-5ですから粒状感も全くなく、本物のKRとは若干違ったイメージになってしまうのはしょうがないですね。
春先はネガ・カラーっぽいブロードなトーンで撮ることが多いんですが、たまにはこういうシャープな写真もよいのではないでしょうか。
名古屋市港区九号地にて
Pentax K-5
Tamron SP AF 17-50mm/F2.8 (Model A16)