2012年5月18日 花の冠は 「80点主義+α」♪
2012年 05月 18日
仕事でよく訪問するトヨタ自動車の技術本館で、懐かしい車に出会いました・・・初代トヨタ・カローラ1100なんであります。
"Corolla"は英語では「花の冠」を意味しており、先行したトヨタ車たち、"Crown""Corona"に続く「Cで始まる冠」シリーズの車名ですね。
さて、トヨタと言えば「80点主義」が有名です・・・尖った部分はないけど落第点もないという、「どってことない無難な車」ですね。^^;
このカローラこそ、そのトヨタの80点主義の原点だったような気がします。
ただ、実際には「80点主義+αの思想」と言うのが正しかったようです。
当時の開発主査である長谷川氏によれば、カローラの哲学は、「落第点があってはいけないが、全部が80点でもだめで、90点を超えるものがいくつかなくてはならない」と言う思想であり、全てが平均点という意味ではないんだそうですね。
初代カローラにとっての90点を超える魅力・・・
高速巡航時代の到来を見越して3段コラムシフトではなく4段フロアシフトを採用したことや、1000ccではなく1100ccという余裕のあるエンジンを乗せたり、前輪にマクファーソンストラットをおごったりしたことでしたね。^^
ライバルのダットサン・サニーより、「ちょっとデラックス・・・」と思わせる戦略はまんまと当たり、カローラは瞬く間にベストセラーになりました。
また初代カローラって、そのセミ・ファストバック・スタイルが印象的でした。
特にこのケツのあたりの造形です・・・それまでの国産車にはない新鮮なラインに見えたもんです。
当時小学生だった私は、このモダンなスタイルを見て、「お~、かっちょええ♪」と思ったもんです。^^v
このカローラも、この5月に11代目のE160型のカローラ・アクシオにモデルチェンジしました。
それで初代カローラが技術本館にディスプレイしてあったわけなんですね。
先代の10代目カローラのデザインは、ラインにキレがなくて好きになれませんでしたが、今回のデザインはなかなか魅力的です。
なんか塊感があり、密度の濃い感じがします・・・それもそのはず、サイズが前モデルより小さくなったんだそうです♪
これはカローラの歴史としてはコペ転ですね~、今まではモデルチェンジのたびに少しずつ大きくなってきたんですから。^^
でも、サイズは小さくても、今のカローラは安っぽくはありません・・・内装は実に立派なんでありました。^^
やはりヴィッツやパッソなどの大衆車とは役割が異なり、国によってはファーストカーとしても使えるインテリアになっているようですね。
愛知県豊田市トヨタ町 トヨタ自動車技術本館にて
Ricoh GX200