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2012年5月25日 モノトーン・フォトグラフの誘惑
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写真の原点は「光と影」にあり・・・常々そう思っています。
光と影をじっくり味わうためには、色がうるさくなるときもある・・・やはり白黒写真が最高です。
一流写真家が撮った白黒写真は、色が無いがゆえに想像力をいたく刺激してくれ、時間が経つのも忘れて見つめているときがあります。

上はフランスのロベール・ドアノー(Robert Doisneau)が撮ったパリの写真集の一部です。
どってことのない生活の一部が、美しいモノトーンのグラデーションで表現されており、ため息が出ますね~♪
ドアノーは第2次世界大戦前から活躍し、戦中・戦後も「これぞパリ!」と言う、素敵なスナップ写真を撮り続けた写真家でした。

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こちらは1950年代を代表する写真家、エド・ファン・デル・エルスケン(Ed van der Elsken)の代表作、「セーヌ左岸の恋」(Love on the Left Bank)ですね。
1954年に刊行されたこの写真集は、それまでには存在し得なかったドラマチックな構成で有名になり、時代を代表するものになりました。
エルスケンが撮影したモノクロームなパリも、いまだに魅力に溢れています♪

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ドアノーやエルスケンはセンチメントの漂うしっとりとした欧州を描写しましたが、こちらは対象的にドライな雰囲気の写真集です。
撮影したのはアメリカの代表的写真家の一人、ウォーカー・エヴァンス(Walker Evans)ですね。
エヴァンスはアメリカの農業安定局 (FSA) のFSAプロジェクトに加わり、アメリカ南部の農村のドキュメント写真を撮り有名になりました。
この写真集「アメリカ」は、虚飾を排して記録に徹したストレートフォトばかり集められており、私の大好きな写真集の一つとなっています。
これらモノトーンで切り取られたハードボイルドな視点、カラーで表現するのは難しいのではないでしょうか。

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これらの写真集は、地元の豊田市立図書館で借り出してきたものです。
豊田市立図書館は蔵書数も多いし、いっぺんに15冊まで2週間貸してくれますので、とてもありがたい存在ですね。

さて、ドアノー、エルスケン、エヴァンスが共通して愛用したカメラが、二眼レフのローライでした。
ここに写っているのがその一つ、1954年製のRolleiflex Automat MXですね。
もちろんカラーフィルムを詰めても綺麗に写るカメラではありますが、なぜかモノクロームのほうが得意なような気がします。
特に私のローライフレックスに搭載されているZeiss-Opton Tessar 75mm/F3.5は、その生まれた年代を考えると実にシャープなレンズで、それを活かすためについB&Wフィルムを入れてしまうことが多いです。
私もローライ使いとして、いつか彼らのような心に迫る写真を撮ってみたいものだと思っていますが・・・敵わぬ夢ですねえ。^^;

なお、今回の写真は6x6のローライフレックスにちなんで真四角で撮ってみました。
Olympus Pen mini E-PM1はデフォルトの4:3フォーマットの他にも、このスクエアや3:2でも撮れるので重宝です。
トリミング前提で考えれば、どんなカメラでも真四角写真は撮れるんでしょうが、ファインダーを覗いたときから真四角じゃないと、4つのコーナーを意識したデッドな構図が取れないので、やる気が起きないんですね。^^;
それゆえ真四角写真を撮るには、真四角ファインダーが不可欠なんであります♪

愛知県みよし市三好ヶ丘にて
Olympus Pen mini E-PM1
Lumix G 20mm/F1.7 ASPH
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by blackfacesheep | 2012-05-25 12:17 | Still Life
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