2013年3月31日 列車は来ずとも春は来る
2013年 03月 31日
この週末、うららかな日差しとともに、愛知県の各地も続々と桜が満開となってまいりましたね~♪
駅のプラットフォームにも、桜の枝が張り出してきており、春爛漫そのものなんであります。
こういう見事な桜の木がある駅って良いですね・・・春がやってきたことを実感しながら通学・通勤できるんでしょうねえ♪
日本には四季がありますが、その季節の移ろいがわかる場所って、案外少ないような気もします。
でも、この駅、傷みが激しいです。
プラットフォーム上の屋根も、こんな感じです・・・ペンキが剥げ、赤錆が中から顔をのぞかせておりました。
プラットフォームの反対側から撮ったところです・・・下に見えるレールも、よく見ると真っ赤に錆びているんであります。
そう・・・この駅は廃駅なんですね。
二度と列車がやってくることはない駅なのです。
桜の向こうに見えるベンチ、脚部がプラスチックで座面が木材というハイブリッド仕様です。
風化が進行しているせいで、素材の違いを超えて一体化が進行中です・・・それがおもしろくてばけぺんでも撮り、数日前にアップしました。
この駅は、名鉄三河線の廃止になった山線区間にある旧・三河御船駅です。
かつて、足助の手前の西中金まで運行されていた路線ですが、時代の流れに勝てず、2004年4月1日に猿投駅以遠は廃線となりました。
明日で廃駅になってちょうど9周年です。
9年前までは、春になるたびにこの見事な桜を見て、新しい希望に胸を膨らませて列車に乗った人もたくさんいたのでしょう。
もはや列車がやってくることはないですが、桜は春が巡るたびに咲き続ける・・・ちょっと切ないですね。
愛知県豊田市御船町 名鉄三河線・旧三河御船駅にて
Pentax K-5
Tamron SP AF 17-50mm/F2.8 (Model A16)