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2013年10月1日 「また逢う日まで」の赤煉瓦
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秋晴れの青空にすっくと建つ赤煉瓦の壁・・・

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赤煉瓦から突き出す赤く錆びた鉄の構造物・・・

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英国風味のハーフティンバーな木組みの建屋・・・
この見事な赤煉瓦製の建物は、醸造業で栄えた半田の街に明治に建てられた工場なんであります。

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この赤煉瓦建物は、1898年(明治31年)に妻木頼黄に設計された丸三麦酒(ブランド名:カブトビール)のビール工場でした。
妻木頼黄(つまきよりなか)氏は明治期の代表的近代建築設計者の一人で、多くの官庁建築を手がけたことで有名です。
民間の建物では、この半田赤煉瓦建物と横浜赤煉瓦倉庫が有名ですね。

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2002年以来、年に数回、この赤煉瓦建物内部の一般公開がありました・・・赤煉瓦フェチの私も何回も見に来ています。
素晴らしい文化遺産ですから、半田市は平成27年春からは常時公開を目指すことを決定しましたが、そのためには耐震補強などの大改修が必要なんだそうです。
この秋の公開は改修前の大公開で、赤煉瓦建物の中に入るのはこれが最後のチャンスです。
明治期の古い鉄骨でできた構造物も、しばし見納めとなりますね。

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内部では、この赤煉瓦建物の歴史やエピソードの展示が行われていました。
これはカブトビールの販促活動のポスターでしょうか・・・明治期のものとは思えぬほどモダンなんであります♪
ちなみにこのカブトビール、宮崎駿監督作品「風立ちぬ」にも看板が登場しておりました・・・
そう言えばここ、太平洋戦争中は中島飛行機の倉庫として使われ、それゆえに艦載機P-51の機銃掃射でボコボコにされたこともありました。
軍用飛行機フェチの宮崎監督、そんなエピソードも知っていてカブトビールの看板を登場させたのかも。

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また、今年は半田市生まれの童話作家、新美南吉の生誕100周年にもあたるため、“ごんの秋まつり”と言う特別イベントも開催中でした。
こちらは彼の代表作「ごんぎつね」と「てぶくろをかいに」です・・・どちらも半田を舞台にした作品ですね。
「北の宮沢賢治」「南の新美南吉」とよく比較されますが、バタ臭い宮沢賢治に比べると、新美南吉の世界は古き良き日本の里山です。

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赤煉瓦建物の内部、とても薄暗い通路でつながれています。
内部一般公開がしばらく中断するとあって、この日も多くの人でにぎわっておりました。

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2年後、大改修でどんな風に生まれ変わるんでしょう・・・
最上階のステンドグラスも見られるようになったり、休憩用のカフェやもできるんでしょうかね・・・今はトイレさえないですから。^^;
いずれにせよ、妻木頼黄による美しいオリジナルデザインをスポイルしないように、上手に改修して欲しいものです。
赤煉瓦建物よ、2年後にまた会おう~♪

愛知県半田市榎下町8番地 半田赤レンガ建物にて
Olympus Pen mini E-PM2
Lumix G 20mm/F1.7 ASPH
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by blackfacesheep | 2013-10-01 06:00 | Old Buildings
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