2013年10月2日 黄・青・白・赤な日本の秋
2013年 10月 02日
半田の赤煉瓦の一般公開を見に行く前に、半田名物のヒガンバナの大群落を見に行って来ました。
残念ながら、ピーク時には200万本のヒガンバナで真っ赤に染まる矢勝川の土手も、すでに盛りは過ぎておりました・・・(涙)
「ヒガンバナ」と言う名前の通り、お彼岸の頃が最盛期だったようです・・・暑かった去年は10月初旬でもしっかりと楽しめたんですけどねえ。^^;
よくよく探せば、まだ色の褪せていないヒガンバナも咲いておりました♪
ヒガンバナって不気味な花です・・・でも、金色に輝く稲穂を背景に見るヒガンバナ、やはり日本人のDNAに響く何かがあるように感じます。
ちょっと暗さを湛えたヒガンバナと異なり、収穫を待つばかりの稲穂は見事に明るい黄金色でした。
日本人なら誰もが郷愁をいだく眺めじゃないでしょうか♪
畑の片隅にはアメジスト・セージの花が咲き始めていました・・・まだ夏雲が浮かんでいますが、本格的な秋まで、もう少しですね。
はげちょろけのヒガンバナも、背景のアクセントとしてぼかして使えば良い雰囲気になります。^^
今が旬のサトイモの葉っぱです・・・ヒガンバナがあまり綺麗じゃないときは、他の被写体に目がいくので、逆に新鮮な景色が撮れますねえ♪
矢勝川の土手を歩く観光客が芋葉とバランスの取れる位置に歩いて来るのを待ってパシャリ・・・^^
大群落で咲くヒガンバナも見事ですが、田圃の横でひそやかに咲くヒガンバナも情緒があって良いものです。
これぞ日本の秋なんであります。
お寺の屋根を背景にして咲くヒガンバナ・・・「ごんぎつね」の世界ですね。
この岩滑地区、新美南吉ゆかりの場所で、彼の生家と養家があります・・・きっと、こんな風景を見ながらの育ったんでしょうね。
「ごんぎつね」の切ないラストシーンが頭をよぎっていきました。
収穫期を迎えた稲穂の黄色、秋晴れの青空とそこに浮かぶ白い雲、そしてヒガンバナの赤・・・
それぞれの色が、懐かしくも美しい日本の秋を演じてくれたのでありました。
愛知県半田市岩滑中町にて
Nikon D600
Tamron SP AF 28-75mm/F2.8 (Model A09II)