2014年1月29日 真冬の欅、その虚像と実像
2014年 01月 29日
葉を落とした欅と冬の弱々しい太陽の虚像を写すカーブミラー・・・
あ、カーブミラーってのは例によって和製英語で、正式には道路反射鏡と呼ばれる凸面鏡なんであります。
あまたの風雪をくぐり抜けてくる間に、クルマのまき散らす石なども少なからず当たったようで、表面があばた上になっておりました。
新品で無傷な凸面鏡なら、撮ろうと言う気分にならなかったと思いますが、こういう味わい深い表情を見ると、無性に撮りたくなるんであります。^^
こちらがその欅の実像です。
天高く突き上げる鋭い枝ぶりと低い午後の日差しが、真冬っぽさを演出しておりますね。
実は上の写真、Rolleiflexでちょうど12枚撮影し終えた直後に遭遇した被写体なんでありました。
うう、フィルムを使い切った直後に、こういうフォトジェニックな被写体に遭遇するとは、なんたるマーフィーの法則か・・・
しかし・・・Rolleiflex用に使っている露出計が、「なに、フィルムを使い切った・・・ご心配無用、私にお任せあれ。」と、囁くではないですか♪
おお、そーか、君がいたよねえ・・・ごめんごめん。^^
これが私がRolleiflex用に使っている露出計であります。
正式名はRicoh GX200、リコーのプロフェショナルシリーズのコンデジです。
2008年モデルなので、最新モデルに比べると高感度画質に難があり、さすがにカメラとしての現役生活には引導を渡しました。
でも、第二の人生が待ってました。
つまり、露出計の付いていない中判6x6カメラ、Rolleiflex用の反射光式露出計として活躍しているのであります。
Rolleiflexを使うときには、入射光式露出計のスタデラを使うことが多いんですが、デリケートな光の時はGX200をポラ代わりに使うほうが手っ取り早いんですね。
重さもあまり変わりません・・・スタデラは211g、GX200は244gです。^^
GX200、ISO64始まりなのが便利です。
コンパクトなミラーレス、Pen mini E-PM2もRolleiflexのお供をすることもありますが、はISO200始まりなので不便です。
RolleiflexにKodak T-MAX 100やNeopan 100 Acrosなどの常用感度フィルムを詰めたときには、露出の脳内変換が必要になります。
でも、GX200ならISO100で設定できるため、絞値・SS値を直読できます。
さらにマニュアル露出や画角のズーミングも可能なので、微妙なセッティングも追い込めるんであります♪
GX200、現役は引退したとは言え、日中の戸外ならまだまだ良い仕事をしますねえ♪
久しぶりのカメラとしてのお仕事だったので気合も十分、張り切ってサクサクと写ってくれました。^^v
コンデジの癖にRAWで撮れるし、リコーCCDセンサーの伝統で、白黒にしたときのフィルムっぽい力強さは半端ない迫力があります。
昨今の軟弱なCMOSセンサーには出せないソリッドな雰囲気、いまだに健在なんであります。
昨年もこのデジタル写真ブログに、7エントリ程登場してくれましたので、今年もまだ何回か登場してくれると思います♪
Rolleiflexの良き伴侶として、ずっと活躍していって欲しいものだと思います。^^
ただ・・・1954年生まれのRolleiflexの方が長生きしそうですけどね・・・きょうびの電子機器、フルメカニカルなカメラと比べたら気の毒です。^^;
愛知県みよし市にて
Ricoh GX200 (1~2枚目)
Olympus Pen mini E-PM2 & Lumix G 20mm/F1.7 ASPH (3枚目)