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2014年6月27日 木造校舎の残る農業大学校
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先日、岡崎市にある本多忠次邸を訪問した際に、ついでにいくつかの近代建築も撮影に行ってきました。
梅雨の合間の強い夏日に照らし出される赤錆チェーン・・・
その向こうに見える長閑な木造校舎がお目当ての建築物なんであります。

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ここは岡崎市の美合町にあるで愛知県立農業大学校で、この懐かしい佇まいの木造建築物はそこの講堂「追進館」です。
昭和10年(1935年)に建てられた講堂で、これは北側にある正面玄関ですね。
かつてのNHKの朝ドラ「純情きらり」で、主役の有森桜子を務めた宮崎あおいちゃんが新入生歓迎会のピアノを演奏したのがここだそうです。

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この時代の学校建築らしく、窓枠や横框は白色で塗り分けられており、ハイカラな印象です・・・ただ、寄る年波でかなり老朽化しておりました。

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南西側から見た追進館です・・・黒白のコントラストがステキです。

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さて、同じ敷地の北側にももう一つ木造建築がありました・・・屋根に生えた草に日差しが当たって綺麗です。

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こちらは追進資料室と呼ばれる木造の旧校舎で、昭和16年(1941)の建築だそうです。
すでに日中戦争が始まり、太平洋戦争に突入するかしないかの頃の建築なので、「追進館」に比べると実用本位の意匠ですね。
この農業大学校の前身は、明治43年に創設された国立愛知種馬所で、その後愛知県種畜場(大正12年)、追進農場(昭和9年)となり、戦後に追進営農大学校(昭和45年)を経て昭和59年に現在の県立農業大学校になったのだそうです。

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「資料室」と言う看板は付いたままでしたが、今はあまり使われていない雰囲気が濃厚でした。
雑木林の中で夏の日差しを浴びながら、ゆっくりと風化していくように見えました。

さて、こういう近代建築をどうやって見つけてくるか・・・便利な世の中になりましたねえ、インターネットで検索するんであります。
なかでも、東海地方の近代建築を紹介してくれる素敵なブログ、「かどの煙草屋までの旅」の内容充実度は素晴らしいです。
私好みの近代建築が、「これでもか!」と言う感じでたくさん紹介されております。
「角の煙草屋までの旅」と言えば、須田一政さんの日常的抒情写真集ですが、こちらのブログも失われつつある日本の風景が切り取られており、哀切さに満ちております。

なお、同じ著者さんによるウェブサイト、「まちかどの近代~東海の近代散歩~ちょっと昔のまちかどの風景」も素晴らしくインフォマティブで、近代建築撮影の際にはいつも参考にさせてもらっております。
この地方の近代建築にご興味のある方、ぜひご訪問してみてください♪

愛知県岡崎市美合町並末1-2 愛知県立農業大学校にて
Nikon D610
Tamron SP AF 28-75mm/F2.8 (Model A09II)
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by blackfacesheep | 2014-06-27 06:00 | Old Buildings
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