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Black Face Sheep's Photolog

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#1です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by blackfacesheep

2015年4月10日 サクラ、サクラ、サクラ・・・

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昨日(2015年4月9日)、天皇・皇后両陛下が、パラオ共和国のペリリュー島をご訪問なさいました。
この島は太平洋戦争の激戦地で、上陸してきたアメリカ軍と島の守備隊との間で、約2か月半の激しい戦闘が行われた場所でした。
補給を絶たれた中、物量に勝るアメリカ軍にかなうはずもなく、守備隊は玉砕しました。
守備隊からの最後の電文は、かねてから打ち合わせてあったもの・・・「サクラ、サクラ、サクラ……」だったそうです。

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日本軍は戦死者10,695名、捕虜202名もの犠牲を出しました。
しかし、アメリカ軍も戦死者1,794名、戦傷者 8,010名、さらに精神に異常をきたした者が数千名・・・大きな被害を出しました。
アメリカの歴史の中でも、こんなに大きな損害比率を出した上陸作戦は他にはなかったそうです。

ペリリュー守備隊の果敢な戦いぶりは、敵将の米太平洋艦隊司令長官C.W. ニミッツにさえも感銘を与え、島内に建てられているペリリュー神社には、ニミッツによる次のような碑文が設置されているそうです。

"TOURISTS FROM EVERY COUNTRY WHO VISIT THIS ISLAND SHOULD BE TOLD HOW COURAGEOUS AND PATRIOTIC WERE THE JAPANESE SOLDIERS WHO ALL DIED DEFENDING THIS ISLAND - PACIFIC FLEET COMMANDER IN CHIEF (USA) C.W.NIMITZ"

「諸国から訪れる旅人たちよ この島を守るために日本軍人が いかに勇敢な愛国心をもって戦い そして玉砕したかを伝えられよ 米太平洋艦隊司令長官 C.W. ニミッツ」

ニミッツ元帥、元来、親日派だったようですね・・・東郷元帥を崇拝していたそうです。
そして第二次大戦後、その旗艦だった戦艦「三笠」が荒れ果ててダンスホールに使われている事を知るとこれに激怒し、海兵隊を歩哨に立たせて荒廃が進む事を阻止したんだそうです。^^

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戦前のパラオ委任統治時代、日本は学校・病院・道路などインフラの整備も重点的に行なったそうです。
農業を持ち込み、マグロの缶詰やカツオ節などの工場を作って産業及び雇用を創出し、教育に力を入れて次世代の人材も育成しました。

日本の統治はアジアの他の地域同様、厳しいものではあったようですが、より良い暮らしをもたらしてくれた日本に対し、多くのパラオ人は尊敬の念を持ち、最後には日本軍と一緒に戦う決意をしていたそうです。
でも、日本軍は「ペリリュー島民を戦火に巻き込んではならない」と、あらかじめ指令を出して戦闘前に強制退避させたため、島民の死者・負傷者は0名だったそうです。

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いずれにせよ、このように大量の人々が命を落とした愚かしい戦争は、二度と繰り返してはなりません。
ただ、ここで日本人が忘れてはならないことは、「祖国の人を守るために、自らの命をかけて戦った人たちがいた」、ということです。
「守るべき人たち」のために、私事と決別し散華して逝かれた­方々・・・その方々がいて今の日本があります。

天皇皇后両陛下は、国民を代表して10年前の2005年(平成17年)にサイパン島を訪問されました。
そしてご高齢にもかかわらず、今回はペリリュー島をご訪問され、戦争により亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念されました。
しかも今回は桜の季節、4月のご訪問です・・・まさしく日本の象徴としてこれ以上ないタイミングです。
お父上の昭和天皇同様、言葉ではなく行動で、日本国を守ろうと言う態度を示されているように感じてなりません。

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パラオ共和国ペリリュー州のシュムル知事は、慰霊が行われた4月9日を「天皇皇后両陛下ご訪問の日」として、今後も州の祝日とすることを法律で決定したそうです。

日本がパラオを統治した31年間・・・良いことも悪いことも、それこそいろいろあったのだと思います。
でも、パラオの人々は日本の統治時代の良かったことをよく覚えてくれているのですね・・・戦後70年たった今は大の親日国です。
これはとてもうれしく、ありがたいことです。

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なお、着物姿のモデルさんは、我が相方です。
彼女はローカルコミュニティの委員をしているので、地元の小中学校の卒業式・入学式には必ず参加します。
この日は中学校の入学式だったので、着物姿だったんであります・・・散りゆく桜を背景に、我家の隣の公園で撮影をしてみました♪
うむ・・・テーマがテーマだけに、皇国の母みたいになってしまったかも・・・ごめんごめん。^^;

いずれにせよ、日本が誇る桜の花・・・
この花の写真を、ペリリュー島で「サクラ、サクラ、サクラ」の電文を連送して散華していった一万人以上の英霊に捧げたいと思います。
BGMはもちろん、「さくら」です。



なお、本日より3日間、横浜に写真友達たちとのオフ会に出かけて来ます。
そのためコメレス遅くなります・・・申し訳ありません。

愛知県みよし市三好ヶ丘にて
Nikon D610
Tamron SP AF 70-200mm F2.8 (Model A001)


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by blackfacesheep | 2015-04-10 05:00 | Portraits