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2015年6月12日 ゆくてを阻む橋
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酷道という言葉があります・・・一般国道なのに、乗用車による通行が困難な「酷(ひど)い状態の国道」を、こう呼ぶようです。
ちなみに険道と言う言葉もありまして、県道なのにすれ違いができないような「険(けわ)しい状態の県道」のことなんであります。

さて、東海地方で有名な酷道のひとつに、岐阜県の国道418号があります。
この国道は、八百津町から恵那市までの一部区間約17.7kmが慢性的に通行止めとなっており、秘境ファンにはとても有名な酷道です。

このR418、新丸山ダムの完成により、洪水時に冠水する恐れが出てきました。
そのために、八百津町山間部の潮南地区と八百津町中心部とを結ぶ、国道418号丸山バイパスが作られました。
この橋は、その途中の旅足(たびそこ)川に架かる橋で、新旅足橋と呼ばれています。

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この付近の旅足川は旅足川渓谷という典型的なV字谷を形成しております。
橋の長さは462m、そして2本しかない橋脚の支間長は220.0mもあり、これはPC3径間連続ラーメン箱桁橋としては最長クラスなんだとか。
また2本の橋脚の高さはそれぞれ約100mに及び、旅足川から橋までの高さはなんと約200mもあるそうです。
橋の真ん中から谷底を眺めたら・・・おそらく吸い込まれるような気分になるのではないでしょうか。

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この橋とバイパスができたおかげで、それまで40分かかっていた八百津町中心部から潮南地区までが、15分で行けるようになりました。
大変な恩恵なんであります♪

ただ、その恩恵を受けられない人もいるんであります・・・私であります。^^;
実を言いますと私、高架橋を見ると得も言われぬ恐怖心に襲われてしまい、身体が硬直してしまうんであります。
長いトンネルも同様、また長い直線道路も同様です。
そのために、高速道路や高規格の自動車専用道路の運転ができなくなりました。^^;

ネットで調べてみたら「広場恐怖症」(ひろばきょうふしょう、広場恐怖、英: agoraphobia)と呼ばれる病気のようです。
パニック障害のひとつで、いろいろな症例があるようですが、私の場合は自動車を運転している時のみ発生します。
パッセンジャーとして同乗している時はなんともありません。

この病気を最初に自覚したのは、2001年に英国のM6高速道路を運転していた時のことでした。
M6のマンチェスター・リバプール付近はM5との分岐もあって、片側4車線もある高規格道路となっておりました。
直線安定性に優れたFFのVW POLOに乗っていたのに、突然ハンドルをとられてしまうような感覚に襲われてしまいました。
手にはじっとりと汗をかき、スピードダウンしてなんとかウィンダミア湖の近くまで走っていきました。

それ以来、高速道路や高架やトンネルのある道路は避けるようにしておりました。
比較的平坦な東名・名神高速道路の岡崎から一宮ぐらいまではなんとか走れるんですが、木曽三川の橋や恵那山トンネルは、もういけません。
橋やトンネルの多い東海環状道路は絶対に無理、伊勢湾岸道路もダメ、西三河のR23バイパスの高架ですらNGです。^^;

40代中ごろまでは、高速道路だろうと高架橋だろうとトンネルだろうと、どこを走ろうともな~んともありませんでした。
一時期は毎日高速道路を使って通勤していたぐらいだったのに・・・本当に不思議です。
発症以来、比較的大丈夫な時もあったんですが、最近はどんどんアゴラフォビアの傾向がひどくなってきているような気がします。

で、とーぜん、この新旅足橋もアウトだったんであります・・・
このR418バイパス、そこに到達するまでにいくつかより小さな橋を通過したんですが、その時点でいやあな予感がしておりました。
「そう言えば酷道418って、すんげえ高いところを走る橋の付け替え工事が始まった、って記事をどっかで読んだよな・・・」^^;
やがて、急に目の前が開けてきました・・・そしてこの橋が見えて来ました・・・
うわぁぁぁ、やめてくれえぇ。
その時、橋の手前にパーキングエリアが見えて来ました・・・やれうれしや、もう脊髄反射でクルマをそこに停めましたよ。^^;

なぜここを通ったかと言えば、この先の潮南地区には、廃校となった旧・潮南中学校と旧・福地中学校があるんですね。
ぜひ行きたかったんですが、諦めざるを得ませんでした。(泣)
こーゆー妙な病気ですから、廃校巡りをするときはもっと事前調査をして、橋やトンネルの有無を確認をするべきでした、とほほ。^^;

岐阜県加茂郡八百津町 新旅足橋にて
Nikon D610
Tamron SP AF 28-75mm F2.8 (Model A09II)


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by blackfacesheep | 2015-06-12 05:00 | Japanese Landscapes
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