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2015年6月28日 南洋生まれの末弟は切味抜群♪
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新しいおもちゃを手に入れました・・・今や絶滅危惧種のフィルムカメラであります♪
後方に見えるKodak Tri-X 400のパッケージからおわかりになるように、とても小さな35mm判カメラなんであります♪

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このカメラ、使っていないときはレンズがカメラ本体に沈む「沈胴」システムを採用しています。
こちらはレンズを沈胴させたところですね・・・正面から見ると、丸いダイヤルに挟まれて、ユニークかつキュートな顔立ちです。^^v

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このちっちゃなカメラの名前は、"Rollei 35"と言います。
昨年、「ブラウンシュバイクから来たお達者三兄弟」と言うエントリを書きましたが、ローライ製二眼レフ三兄弟の末弟となるカメラです。
ちなみにこの兄弟、一番左が長男のRolleiflex Automat MX、真ん中が次男のRolleiflex 2.8C、右側が三男のRolleicord Vです。
全員1950年代生まれのロートルですが、いまだに全員現役なんであります♪
なお、今回手に入れたRollei 35は、120判のブローニー・フィルムを使う兄たちとは異なり、135判フィルムを使うカメラです。

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このRollei 35を上から見たところです・・・小型化のために、フィルム巻き上げは左手で行う設計となっています。
また前面から見たとき、レンズを挟んでいた2つのダイヤルは、左側がシャッター速度、右側が絞のダイヤルとなっています。
兄たち同様、上から見るとシャッター速度や絞が一目でわかる優れた設計になっています。

ただし・・・このサイズで135判フィルムを使える設計のために、連動距離計を搭載しておらず、距離合わせは目測なんであります。^^;
そのため、基本的に絞り込んでパンフォーカスで撮るべし、のカメラなんであります♪

現在の設定は、シャッター速度が1/125、絞がF11、被写体への距離は3メートルとなっております。
被写界深度目盛でF11を見ると、2mから6m前後までをカバーしています・・・F22まで絞れば、1.5mから無限遠までピントが来ますね。

また、兄たちと違って、このRollei 35は露出計が装備されております。
追針式のCdS露出計ですが、LV読み取り式ではなく、ちゃんとシャッター速度ダイヤルと絞ダイヤルに連動しており、実用度が高いです。
ただ、On/Offスイッチがついてないので、使わないときはレンズキャップをしておかないと、カメラ前面の小穴に光が入らないように、ポーチに入れるか蓋をしておかないと、バッテリーが消耗します。^^;

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フィルムを入れる際には、裏蓋を抜き取ります・・・ライカなどと同じですね。
本体と裏蓋の加工精度が高くて密着度が高いために、モルトなしでも十分な遮光性が確保されています。
1960年代の安いカメラは遮光用にモルトを使っており、これが経年変化で加水分解するとぼろぼろに崩れて漏光の元になり、剣呑です。

また、兄たちはドイツのブラウンシュバイク生まれでしたが、このRollei 35は"Made in Singapore"となっています。
オリジナルのRollei 35は、1967年にドイツで生まれましたが、その後コストダウンのためにシンガポール工場に生産を移管したんですね。
うちのRollei 35は、シリアルナンバーから判断すると、1971年生まれかな・・・今年44歳ってことでしょうか。

電池室は右側のフィルム室の上にあります・・・撮影中にバッテリーが上がったら、露出計が使えないと言う設計です。^^;
でもバッテリーが上がっても無問題です・・・露出計が使えなくなるだけですし、晴天の順光なら"Sunny 16"に基づく体感露出で十分です。^^

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このコンパクトなカメラを設計したのは、ドイツの天才設計者、ハインツ・ヴァースケ氏です。
「小型化命」の設計なので、普通はのっぺりしている底面にまで工夫がいっぱいなんであります。
左側のレバーは撮影済みフィルムの巻上レバー、三脚穴下の窓はフィルムカウンター、その隣は裏蓋開放ノブ、さらにアクセサリー・シューまで底面に配置されています。

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Rollei35、135判フィルムを使うカメラとしては、驚異的に小さな筐体デザインで人気となりました。
なにしろ、ハーフサイズカメラのオリンパス・ペンより小さいんであります・・・でも、重さは軽くはなく、しっかりと持ち重りします。
具体的には、97mm×60mm×32mm(WxHxD)、370gだそうです。

なりは小さくても、撮れる写真はずっと大きな一眼レフと変わらない・・・それがこのRollei 35の持味です。
なんせ初号機からして、レンズはCarl Zeiss Tessar 40mm F3.5、シャッターはデッケル社のCompur、露出計も伝統のゴッセン製でした。
なお、このシンガポール製Rollei 35のレンズはツァイスのライセンスを受けて作ったローライ製のTessar 3.5/40ですが、基本的に同じです。

ちなみに、うちに来たRollei 35はドイツ在住の日本人が某オークションサイトに出品しているものを落札いたしました。
ドイツからの運賃込みで、ほぼ福沢諭吉2枚でした。
オリジナルではPX625(1.35V)の水銀電池仕様だった露出計も、アルカリの代替電池で使えるように調整されておりました。
落札後、ドイツから1週間で届きましたし、運賃も国内の宅急便とほぼ同等と安く、安心して取引できる優良出品者さんでした。^^

先週の木曜日に到着したので、早速金曜日の午後に試写してきましたが、さすがTessar、見事な写りでした♪
露出計、シャッター、絞の精度は申し分なく、フィルム給装関係も無問題でした。^^v

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このRollei 35、大きさと言い雰囲気と言い、相方専用となったOlympus Pen Mini E-PM2によく似ています。
特に、パンケーキレンズのLumix 20mm F1.7 ASPHを装着すると、レンズスペックまで似て来ます。
このLumix 20mm、35mm判に換算すると、”40mm F3.4"なんであります・・・Tessar 40mm F3.5とほぼ同じですねえ♪
写りの雰囲気も良く似ています・・・Tessar 3.5/40同様、絞開放から鬼のようにシャープな神レンズであります。^^

同じ画角でよく写るレンズがあるなら、それでいいじゃないか・・・
わざわざ絶滅危惧種のフィルムカメラなんて買わなくたって良いじゃないか・・・
ご説ごもっともです・・・オトコのロマンです・・・いや、そういういい加減な理由ではなく、ちゃんとした存在理由があるのですよ。

デジタルカメラは本当に良くなりましたが、いまだに白黒フィルムが持つ階調表現を再現することはできないと感じているからなんですね。
それゆえに、6年間も銀塩フィルム写真ブログを毎日更新しているわけなんであります。^^;
このRollei 35も、わが銀塩カメラ・フリートの最小カメラとして活躍してくれることを楽しみにしております♪

愛知県みよし市三好ヶ丘にて
Olympus Pen Lite E-PL6
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8


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by blackfacesheep | 2015-06-28 05:00 | Hardware
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