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2015年7月17日 "Invitation"な招き猫
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さて、本日は7月17日、私の敬愛するJAZZジャイアント、John Coltraneの48周忌です。
それ故に、コルトレーンを偲ぶエントリにしたいと思います。
でも写真はなぜか「招き猫」・・・おみゃあよぉ、ターケだにゃあか、意味が分っからせんがや、と言うあなた、ごくごく正常です♪
まあ、順を追ってその関係を明らかにしていきたいと思います。^^;

コルトレーンの音楽は、コード奏法を究めた"Giant Steps"から、モード奏法を究めた"Transition"、フリーJAZZに近い最晩年の演奏にいたるまで、彼独特の個性に彩られた表現に溢れています。
それ故に末期のImpulse時代は、オリジナル曲中心のアルバム作りとなっていきました。

でもコルトレーンほど、スタンダード曲をガチなJAZZにしてしまう資源再生能力に長けた人はいなかったんじゃないかな、って思います。
彼は、あまりJAZZプレイヤーが取り上げることのなかったスタンダード曲を見事なJAZZにしてしまうんであります。
有名なところでは、映画"Sound Of Music"から持って来た"My Favourite Things"がありますね。
オリジナルの陰影に富んだメロディーを、イオニアンとドリアンが交互に入れ替わる体育会系モードJAZZにしてしまいました。^^;

さて、"Invitation"と言うスタンダード曲があります。
作曲したのはポーランド出身のアメリカ人、Bronislau Kaperで、1952年の同名の映画の主題曲でした。
彼は映画音楽の作曲家として活躍し、"On Green Dolphin Street"も彼の作曲です・・・印象的なメロディの書ける人だったんですね。

この"Invitationも"魅力的なメロディラインを持っていますが、転調がやたらに多くてアドリブ激ムズ曲のひとつです。
60年代以降、演奏技量向上に伴って急に人気が出た曲で、腕に覚えのある演奏者が挑戦し、数多くの名演奏が残されています。^^

中でも、私の一番のお気に入りは、Joe HendersonのInvitaitonですね。
ジョーヘンもコルトレーン・イディオムのサックス奏者ですが、ワイルドかつ知的というアンビバレントな魅力を持っています。
この傾向は、オリジナルの”Isotope"やMcCoy Tynerとの”Blues On The Corner"などのBluesを聴くと顕著、一筋縄ではいきません。
この"Invitation"でも、自由奔放で破壊力抜群なソロを繰り広げています。
またサイドメンも好演しております・・・Don FriedmanのBill Evansをより硬質にしたピアノや、アンティシペーションの効いたRon Carterのベース、切れの良いレガートのJack De Johnetteのドラムス、言うことありません♪

また、Stan GetzのInvitationも、青白く燃える炎のような素晴らしい演奏です。
ピアノのRichie Beirach、ベースのDave Holland、ドラムスのJack DeJohnetteとずっと若いメンバーを従えた演奏、めっちゃスリリングです♪
ゲッツはごく初期のクールな演奏やボサノバの演奏が人気ですが、私は彼のモーダルな演奏が大好きです。
Chick Coreaが書いた"La Fiesta"での演奏もオリジナルよりJazzyだし、コルトレーンも演奏しているMal Waldronの名曲、”Soul Eyes"も痺れます♪

またホワイト・コルトレーンの中でもテクニシャンとして知られるMichael BreckerDave Liebmanも取り上げていますね。
また白人リリカル系のピアニストにも人気があり、Bill EvansAl Haigは名演を残していますね。

でも、このInvitation、コルトレーンが取り上げるまではあまり一般的なスタンダード曲じゃなかったように思います。
ラテンJAZZのCal Tjaderが1956年に録音したバージョンなどは、いかにも妖しい映画音楽系のノリです。^^;

コルトレーンのInvitationは、"Standard Coltrane(Prestige)"に入っています。
これ、トレーンがプレスティッジを離れた後に発売されたアルバムで、録音は1958年・・・ちょうど"Sheets of Sounds"を完成しつつある時期で、苦も無く難しいコード進行を丁寧かつ静謐に演奏しています。

これを聞いて、「そうか、この曲はモーダルな解釈も可能なんだ・・・」こう理解したJAZZミュージシャンも多かったんじゃないでしょうか。
このInvitationが多くのJAZZプレイヤーに演奏されるようになっていったのは、その後からじゃないかなあ、なんちて。^^;
うむ~、やはりコルトレーン、偉大なり♪

今日はコルトレーンの命日と言うことで、「Invitation = 招き猫」と言う無茶振りをしてまでも、彼について書きたくなってしまったんでありました。
しかも招き猫って、英語では"Beckoning Cat"です・・・"Inviting Cat"ではありません・・・情けない、あはは。^^;
ま、Jazz演奏家を"Cat"とも呼びますので、許してくださいな。^^;

それにしても・・・ここはデジタル写真ブログなんですが、たまにJAZZブログみたいになるときがあります。
休眠中のJAZZブログ、再開する予定がないので、JAZZネタをちょこちょこ小出しにしてます。^^;

滋賀県長浜市にて
Nikon D610
Ai Nikkor 55mm f1.2


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by blackfacesheep | 2015-07-17 05:00 | Jazz
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