2015年10月20日 志し高き先達
2015年 10月 20日
トヨタ鞍ヶ池記念館の敷地には、先日ご紹介した「旧・豊田喜一郎邸」の他に、この「トヨタ創業展示室」もあります。
ここには、トヨタ創業期の年表や写真の展示、織機やトヨペットクラウン(RS型)、トヨダ・AA型乗用車などの車両や1/5車両模型が展示されています。
また創業期のシーンを再現したジオラマや、挙母工場のジオラマもとても興味深いです。
なかでも一番私が心を打たれるのは、トヨタ自動車の創業者、豊田喜一郎氏による下記の言葉です。
「ただ自動車を作るのではない。
日本人の頭と腕で、
日本に自動車工業を作らねばならない。」
何という志の高さでしょうか・・・
これぞ、ものづくり王国日本の礎となった大切な思想だと思います。
私はトヨタのシンパではないし、今所有している車もマツダとアウディですが、トヨタ自動車が日本の産業界で果たした貢献は素直に尊敬しています。
純国産技術による本格的乗用車としてデビューしたのは、この初代クラウンRS型でした。
今から60年前、創業からは18年たった1955年1月のことでした。
私が子供のころ、よく見かけた観音開きのクラウン・・・決してスマートではないですが、オリジナリティ溢れる威厳がありました。
うちの近所にも赤く錆びた初代トヨペット・クラウンが草むらで休んでおりますが、その存在感はいまだに端倪すべからざるものがあります。
「絶対に日本人の手で、優れた自動車を作るんだ!」と言う凄みのあるオーラを感じてしまうのです。
愛知県豊田市池田町南250番地 トヨタ鞍ヶ池記念館にて
Nikon D610
Ai Nikkor 55mm F1.2
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