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Black Face Sheep's Photolog

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#1です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by blackfacesheep

2008年9月10日 餃子王の台湾ラーメン

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カトリック主税町教会を後にして、次の目的地の聖マルコ教会に向かう途中、台湾ラーメン380円の看板を見つけました。お昼時でもあるし、この値段で食べられる台湾ラーメンがいかなるものか興味があったので、早速入ってみました。

店内に入ると、壁に中京テレビの人気グルメ番組、「PS」メンバーの写真がありました。瑞穂区にある本店が紹介されたときの写真のようでした。また、中日ドラゴンズのエース、川上憲伸のサインと写真も飾ってありました。なかなか有名な店のようです。
「餃子王」という店名を名乗るだけあって餃子も美味しそうだったのですが、そこまでおなかが空いているわけでもないので、台湾ラーメン単品を注文しました。

台湾ラーメンというのは、名古屋のオリジナル・ラーメンです。豚挽き肉、ニラ、モヤシ、長ネギなどを唐辛子とニンニクで味付けした激辛ラーメンで、「あんかけスパゲティ」同様、名古屋の学生、中年サラリーマンに偏愛されるローカルフードです。

まだ私が学生だった1970年代に、今池にある台湾料理店、「味仙」(みせん)」によく出かけました。台湾チマキ、青菜炒め、アサリ炒め、激辛手羽先などと並んで愛好したのが、この台湾ラーメンです。
当時、味仙の台湾人店主が、台南名物の担仔麺を元にまかない料理として作ったのが起源のようで、過激な味の好きな名古屋人の好みに合わせて激辛にしたものです。そのため、台湾本国には存在しないようです。

その後、1980年代中ごろからの激辛食品ブームで、知る人ぞ知る激辛料理として多くのテレビ番組で取材されました。また「トウガラシに含まれるカプサイシンのダイエット効果」や、「ニラや葱のアリシンと豚肉のビタミンB1でスタミナ増進」などといった触れ込みによって人気に火が付いたようです。おかげで、いまや名古屋市内や近郊の中華料理屋のメニューには、台湾ラーメンが定番として載るようになりました。

なお、名古屋を代表する即席麺メーカー、寿がきや食品株式会社では、この台湾ラーメンの即席袋麺やカップ麺も販売しています。もうひとつの名古屋オリジナル麺、即席味噌煮込も販売しております。この2種類の即席麺、海外在住の名古屋人にすこぶる人気が高く、日本に帰ってきたときに「まとめ買い」していく人も多いようです。

さて、この餃子王の台湾ラーメンですが、味仙の台湾ラーメンほど過激ではなくマイルドな味でした。もちろん化学調味料はどっちゃり入ってる感じで、いかにもB級グルメのチープな味ですが、380円でこの味だったら全然悪くありません。

店員さんもコックさんも中国本国人ですし、隣の席で食べているお客さんはイラン人のようでした。しばらく離れている間に、名古屋もずいぶんコスモポリタンな街になってきているようです。

P.S.
味仙のことを書いていたら、久しぶりに食べたくなりました。このブログに訪問された方で、矢場町の味仙に行ってみたい方、オフ会やりませんかー。^^

名古屋市東区白壁1丁目 餃子王にて
Pentax K200D
Pentax FA31mm / F1.8 Al Limited
by blackfacesheep | 2008-09-10 20:54 | Foods & Dining