2008年9月18日 依佐美送信所記念館にて
2008年 09月 18日
先週の土曜日から、刈谷市美術館でブルーノ・ムナーリ展が始まったので、早速見に行ってきました。
これは、そのときについでに立ち寄った、依佐美(よさみ)送信所記念館です。
この場所にはかつて、依佐美送信所がありました。
昭和4年(1929年)に完成した世界最大級の長波無線通信施設で、高さ250mを誇る8本の鉄塔と長さ1.8kmの空中線でヨーロッパとの交信に使用されていました。ちなみに太平洋戦争開戦の暗号、「ニイタカヤマノボレ一二○八」を送信した送信所は、ここなのだそうです。
太平洋戦争時には潜水艦への通信指令が行われ、戦後は米軍の通信設備として接収されました。1993年8月に業務を終えた送信所は、翌年8月に、日本に返還されましたが、1997年3月には、8本の鉄塔は撤去されてしまいました。
アール・デコ風の局舎本館も2006年には撤去されてしまいました。往時のエントランスの写真を見ると、素晴らしいアール・デコの装飾のようで、残っているときに撮影したかったなあ・・・。^^明治の建物ではないので、明治村に保存するのは無理でしょうが、どこかで保存されているとうれしいのですが。
2007年4月には、フローラルガーデンよさみの一部、依佐美送信所記念館として生まれ変わりました。かつて、新幹線の車窓からも見ることのできた8本の無線塔のうち、2番鉄塔のみが25メートルに短縮され、この記念館の横に残っています。
愛知県刈谷市高須町 依佐美送信所記念館にて
Pentax K200D
Tamron SP AF 17-50mm/F2.8