2009年9月22日 大津通りのレトロなビル
2009年 09月 22日
名古屋の目抜き通りの一つ、大津通りを県庁方面に北上すると、大津橋の手前に2つのレトロな建物が建っています。
上の写真の右側が愛知県庁大津橋分室ビル、左側が伊勢久株式会社ビルです。
下は愛知県庁大津橋分室ビルです。
昭和8年(1933年)の建築で、旧愛知県信用組合連合会会館として使用されていました。
その後、昭和32年(1957年)に愛知県が取得たのだそうです。
このビルは、当時の流行の表現主義でデザインされています。表現主義はドイツで生まれたデザイン様式で、不安や葛藤などをあらわしたものが多いようです。
スクラッチタイル仕上げの外壁、バルコニーの複雑な装飾、三連丸窓、ゴシック風の階段室など、小さなビルのくせに見所がたくさんあります。
下は、伊勢久株式会社ビルです。
こちらは上記の愛知県庁大津橋分室ビルより若干古く、昭和5年(1930年)に建てられました。
その当時は、より明るく軽い雰囲気のスパニッシュ・スタイルが流行っていたため、こんなデザインになったそうです。
名古屋市中区丸の内3丁目 愛知県庁大津橋分室、伊勢久ビルにて
Pentax K200D
Tamron SP AF 17-50mm/F2.8