2011年1月29日 懐かしの名古屋市電
2011年 01月 29日
名古屋市には、かつて路面電車が走っていました。
私が高校生だった頃までは、「市電」は名古屋の重要な公共交通機関だったんですね。
これは一番よく見られた1400型と言われるタイプで、戦前の1937年に作られた車両ながら、1974年3月に名古屋市電が全廃されるそのときまで稼動していた頑丈な車両です。
新瑞橋の電停、はじめは「しんずいばし」と読むと思い込んでいて恥ずかしかったなあ、なぜかどの市電も広告は週刊文春だったなあ・・・と、思わず昔の記憶が蘇ってきます。
この名古屋市電の内部の写真を見ると、私の高校時代を懐かしく思い出してしまいます。
高校時代の初期は毎日、御器所から瑞穂区役所まで、この電車に乗って通っていたんですね~♪
瑞穂区役所前のヤングキッチン3丁目で名古屋風鉄板イタリアンスパゲティを食べた日々、桜山の老舗喫茶店サロンチェリーで友人とだべっていた日々・・・懐かしいなあ^^
どの機構も頑丈一点張り、ローテクの塊ですが信頼感抜群という感じです。
こういうものを見て、「懐かしい~♪」と思うあなた、私と同時代人です。^^
私が通学していた頃は、さすがにもう車掌さんの乗らないワンマンカーになっていましたから、降りる電停が近づくと、このボタンを押して合図をしたものです。
チンチンと答えてくれるのが楽しかったですね~♪
外回りの造作も頑丈一点張り、実用に徹した作りながら、なぜかロマンを感じてしまう・・・
私も潜在的な鉄ちゃんだったのかもしれません。^^;
この懐かしい市電を見ていると、初めてJAZZを聞き始めた頃のことを思い出してしまいます。
通学途上の桜山に愛曲楽器というレコード屋があり、そこで新譜を買っていました。
チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエバーとか、ソニー・ロリンズのネクスト・アルバムなどを胸をわくわくさせながら買った日々を思い出してしまいます。
また、ちょうどモダンジャズの名演アルバムが廉価版シリーズとして発売された頃でもありました。
特に好きだったのが、Prestigeの1100円シリーズで、ジャケット写真もレーベル・ロゴもオリジナル通りの復刻、バタ臭くて格好よかったです。
LPを買って市電に乗りこみ、アルバム裏面のIra Gitlerの気取ったライナー・ノーツを、高校生の乏しい英語の知識で必死になって読んでいたのを懐かしく思い出します。
そんなLPの一つ、John Coltraneの初リーダー作である"Coltrane(Prestige LP 7105)"から、バラードの名演"Violet for your furs"を貼っておきましょう。^^
愛知県日進市浅田町 レトロでんしゃ館(名古屋市 市電・地下鉄保存館)にて
Pentax K-5
Tamron SP AF 17-50mm/F2.8 (Model A16)