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Black Face Sheep's Photolog

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#1です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


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2012年12月15日 クレオパトラは蛇ラーメンの夢を見るか?

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久しぶりにスガキヤさんに行ってきました・・・お店の前を通ったら、発作的にに食べたくなったんであります。^^;
スガキヤのラーメン、名古屋圏で育った人なら誰でもご存知だと思いますが、極めて麻薬性の強い食品で、しばらく食べていないと禁断症状が出るんであります。
名古屋メシの中でも、きしめん・手羽先から揚げ・味噌煮込み・あんかけスパ・台湾ラーメン・味噌カツあたりは、ガイドブックでも必ず紹介されるようになり、県外人の認知度も高くなってきました。
でも、スガキヤのラーメンはそういうことはなく、名古屋の原住民にのみ熱烈に愛されているローカル・フードなんであります。^^;

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そうか、そんなにうまいのか、と言われると・・・微妙なんであります・・・極めてチープでB級グルメな味わいなんであります。^^;
でも、飽きない味なんですね・・・今までにも数回、スガキヤのエントリは書いておりますが、またしても書いてしまうぐらいなんであります♪

さてこの白濁したスープ、一見油ギッシュなとんこつ系、くどそうに見えますが、実は和風あっさり系なんですね。
魚介系の出汁の臭いが顕著で、あまり脂肪分は多くなく、カロリーも並ラーメンなら388Kcalと、ラーメンとしては極めて低カロリーです。

こちらはスガキヤさんで一番高価な豪華メニュー「特製ラーメン」で、トッピングはチャーシューと温泉玉子、そしてシナチクなんであります。
スガキヤの特徴はその値段の低廉なところにあり、この「特製ラーメン」ですら420円、普通のラーメンなら290円なんであります。^^
この値段でこの味なら、全てを許してしまおう・・・そんな気分になれる美味さなんであります♪

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こちらはスガキヤ名物のラーメンフォーク・・・デフォルトではこれだけが付いてきて箸は提供されません。
「これで食べてね」と言う主張はわかりますが、決して食べやすいものではないので、みんなカウンターに置いてある箸を使いますけどね。^^;
しかしこのラーメンフォーク侮れません・・・なんとMoMA(The Museum of Modern Art, New York、ニューヨーク近代美術館)の選定グッズになっております。^^;

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普段は特製ラーメンなんて贅沢なものは食べないんですが、この日はサンキューキャンペーンで特別価格390円になっていたんです。
人間って不思議なもんですね、たった30円の割引でも魅力を感じてしまうのですから。^^;

さて、スガキヤ・ラーメンの「麻薬性」のある美味さに関しては、各種の都市伝説がありましたねえ♪
私の学生時代には、「あれな、蛇を使っとるげな・・・」とか、「いや、俺は厨房の裏で小動物の骨を見た、あれは猫の骨に違いない・・・」とか、勝手なうわさが一人歩きしていました。
この「スガキヤ蛇味ラーメン伝説」は、私の双子の弟Xylocopalのブログに詳しく書かれておりますが、名古屋圏では知らない人はいないほど、有名なんであります。
今から考えれば、「蛇」なんて高級食材を使ってあんな値段で提供できるはずはないのですが、まあ学生はアホですから・・・^^;

さて蛇であります・・・
蛇・・・毒蛇に自らを噛ませて自殺したのは、絶世の美女、エジプト女王クレオパトラ・・・にょほほ。
ということで、本日の音楽コラボはバド・パウエルの「クレオパトラの夢」なんであります。(ってヲイ^^;)



バド・パウエルは、バード同様、Musician's Musicianみたいなところがあって、あまり一般受けするピアニストじゃないと思います。
でも、この曲だけは別で、ポップス並みの人気を誇り、かつてのJAZZ喫茶では、とてもリクエストの多い曲でしたね。

私も学生時代に自分のバンドでやろうと思ったんですが、キーがA♭マイナーというとんでもないキーなので、さっさと諦めました。
デフォルトでフラットが7つもつくんであります・・・B♭管のテナーサックスでさえフラット5個ですわ。
バードやバド・パウエルみたいなバッパーなら、12キーどれでも同じようにアドリブできるんでしょうが、アマチュアはそうはいかないっす。^^;

ボーカリストの場合、自分の声域に合わせてオリジナル・キーから歌いやすいキーに移調するのはごく当たり前だと思います。
でも厳密に言えば、それぞれのキーが持つ絶対的な音の響きみたいなものがあるんだそうで、移調すると違う響きの曲になってしまう、と言う話を聞いたことがあります。

楽器によっては、響きが良い、悪いってのは確かにあります。
例えば弦楽器だったら、開放弦が一番良く響き、自然倍音が豊かです・・・だから♯系のキーは弦楽器向きです、DメジャーとかEマイナーとか。
管楽器のB♭管、E♭管は、それぞれの楽器のCスケールが一番自然倍音が豊かで管がよく響きます。
これ、唇を通じて自分の身体が共振しているのさえ感じられるほどです・・・逆にC#の音なんか、抜けが悪くて気持ち悪いです。

ピアノは全てが開放弦ですが、12平均律でびみょ~に足したり引いたりしていくうちに、どうしても♯や♭が多いキーの響きは鈍くなるらしいです。
12平均律は飽くまでも12キーを演奏しやすくするための妥協の産物でしかなく、キーによって響きの良し悪しが出来てしまうんですね。

バド・パウエルが、なぜ「クレオパトラの夢」でA♭マイナーなどという響きにくいキーを選んだのか・・・なんとなく判るような気がします。
おそらく響きの鈍さや濁りゆえに、暗くて深い魅力をたたえた旋律になるのを意図したんじゃないか、と思うのですよ。^^;

実際、演奏しやすさのために、この曲を半音上げてAマイナーにしたり、半音下げてGマイナーにして演奏しているのも聴いたことがあります。
でも・・・フレージングの違いもさることながら、バドのオリジナルで聴けるような、妖しげに鈍く輝く音は出てないような気がするんですよね。^^

また天才バド・パウエルでさえ、この「クレオパトラの夢」の演奏では、ところどころ指がもつれそうになっています。
それゆえ、ピーンと張り詰めた緊張感を感じるんですよね。
演奏しなれた簡単な調性だと、つい指癖でフレーズを作ってしまいがちですが、エキゾチックな調性だとそう言う安易なクリシェに陥らずに済む、ということなんでしょうか。

「クレオパトラの夢」のキーがA♭マイナーである理由・・・こんな必然性があったんじゃないか、と邪推してしまうのでありました。

名古屋市中区大須3丁目30-8 市野ビル1F スガキヤ大須赤門店にて
Pentax K-5
Tamron AF 18-200mm/F3.5-6.3 (Model A14)
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by blackfacesheep | 2012-12-15 17:00 | Foods & Dining