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Black Face Sheep's Photolog

黒顔羊のデジタルフォトギャラリー#1です。光蜥蜴(ヒカリトカゲ=光と影)や錆びたもの・滅びゆくものが大好きです。 自分の魂の目に感光したものは何でも撮ります。


by blackfacesheep

2014年8月27日 NADYAな凝視

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ここは名古屋の真ん中にある商業施設、「ナディアパーク」です。
このナディアパークと言う名称は、「Nagoya」(名古屋)と「Design」(デザイン)、「Youth」(若さ)、「Amusement」(楽しさ)、「Park」(人が集まり、楽しい場所)の頭文字を合わせて作った合成語なんだそうです。

名古屋では1989年に「世界デザイン博覧会(通称「デハク」)」と言う博覧会が開催されました。
そこで発表された『デザイン都市宣言』に基づいて開発された商業施設だけあって、このナディアパーク、とてもオサレな建物になっています。

85mm中望遠レンズで撮った写真なので、「凝視」シリーズのタイトルを付けてみました・・・「NADYAな凝視」であります。^^;
「ナディアな・・・」って形容詞にしてしまったんですね。

日本語って、造語力の高い言語のひとつだと思います・・・なんせ、外来語に「な」を付けるだけで、形容詞ができあがるんですから。
「深遠な」「透明な」「難解な」などは漢語ベース、「カジュアルな」「「タフな」「シャイな」あたりは英語ベース、「バグースな」なんてのもあります。
「名詞+な」ですら、形容詞になります・・・「名古屋な人たち」とか「クリスマスな色」とか。^^;

日本語の形容詞はかように便利なものなんですが、英語話者に日本語を教えていると、日本語の形容詞って難しいものなんだな、って思うことがあります。
つまり「日本語の形容詞には活用がある」からなんです・・・それが彼らにはひっじょーに難しく感じるようです。

英語だと、時制や肯定・否定の違いで、形容詞が変化すると言うことはありません。
"It is hot today." "It is not hot today." "It was hot yesterday." "It was not hot yesterday"と、"hot"はそのままです。

ところが、日本語だと・・・「今日は暑(い)です」「今日は暑(く)ないです」「昨日は暑(かった)です」「昨日は暑(くなかった)です」となります。
日本人なら間違えようがない活用で、活用とすら思ってないところがあります。
でも、初心者の英語話者の生徒だと、「デス アツイ タ キノウ」とか、「キノウハ アツイ ナイ デシタ」とか、言っちゃう人もいるんですね。

「暑い」「寒い」「大きい」「小さい」「長い」「短い」など、語尾が「~い」で終わる形容詞を「い形容詞(i-adjectives)」と言います。
これらの「い形容詞」、語尾が「~い」「~くない」「~かった」「~くなかった」となる四通りの活用を覚えなければならないんであります。

しかも、この「い形容詞」の他に「な形容詞(na-adjectives)」もあります・・・「静かな」「真面目な」「新鮮な」など「~な」で終わる形容詞ですね。
学校文法では形容動詞として分類しますが、日本語学習者には形容詞として教えます。
この活用が、「い形容詞」とはまるで違うので厄介なんです。

例えば、「静かです」は、現在時制肯定表現ですが、その否定形は「シズカクナイデス」とは言わず、「静かじゃないです」となります。
過去形も「シズカカッタデス」ではなく「静かでした」だし、過去時制の否定も「シズカクナカッタデス」ではなく「静かじゃなかったです」となります。

さらに言うと・・・語尾が「~い」なのに「な形容詞」になる例外も多いのです・・・「きれい」「やっかい」「ゆかい」「きらい」などです。
「キレクナイデス」「キレカッタデス「キレクナカッタデス」とはならない・・・ま、最近は冗談でそう言う人もおりますけどね。^^;

英語話者にとって、ハードルが高いのは形容詞だけではありません。
日本語の動詞は、「U動詞」と「RU動詞」と「例外動詞」と三種類あってそれぞれ活用が違うし、「です・ます体」と「だ・である体」でも活用が異なります。
また、そもそも統語法がまるで違います・・・日本語の語順は主語・目的語・動詞であり、英語は主語・動詞・目的語・・・発想が違います。
それゆえ、日本語の場合、最後まで聞かないと、時制・肯定・否定・可能・受身などがわかりません。

私のかつての生徒で、こんなことを言った子がおります。
「なんで日本人は文章をわざわざさかさまに言うんですか?ワタシハキノウドコニモイキマセンデシタ、って不自然です、I didn't go anywhere yesterdayの方が理屈にあってますっ。」
にゃはは、なるほど~、って感じでした。
すかさず「日本人の中学生は、英語に対して同じ疑問を抱くんだよ♪」って言ってやりましたけどね。^^;

ま、いずれにせよ英語も日本語も自然言語です。
それぞれの言語環境で子供のころから育てば、完璧に文頭から聞いた通りに理解できるようになります。
語順の違いはあっても、耳から聞いた通り、目で読んだとおりに理解していけば、頭に入ってくるようにできているのが自然言語なんであります。
そのため、私の生徒にも、「日本語をひっくり返して理解しようとしないでね、語順通り理解するようにしてね」と言っております。
ただ・・・頭の柔らかい子供と違って、頭が固くなった大人は、習得するまで時間がかかる、っていう違いはありますけどね。^^;

名古屋市中区栄3−18−1 ナディアパークにて
Nikon D610
Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G



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by blackfacesheep | 2014-08-27 05:00 | Snap