2015年12月2日 食欲の秋は中国、芸術の秋は英国
2015年 12月 02日
寒くなってくると、暖かいものが食べたくなりますね♪
先日も、ちょうどお昼ご飯どきに名古屋の久屋通りを歩いていたら、こんなあったかい雰囲気のお店に遭遇・・・
もう、ものの見事に誘われてしまい、中に入ってしまいました。^^
この白い食器は、飲茶レストランのシンボルなんであります♪
こちらは相方が注文した餡かけバリそば・・・アツアツで寒い日にはとっても美味しかったです。
私はチャーシューチャーハンを注文しました。
左側に見える円筒形のものは何かといえば・・・
このお店の名物、「小龍湯包」なんであります・・・アツアツの肉汁がたっぷり、激ウマなんでありました♪
ランチタイムのメニューには、この小籠包が3つずつついてきます。^^
このレストランは、「上海湯包小館」さんと言います。
本場台湾流の小籠包が名物ですが、他の料理もおいしかったです。^^
お店の入り口では、次から次へと小籠包が手作りされておりました。
上海湯包小館で「食欲の秋」を堪能し、表に出て南に歩き若宮大通を右折・・・しばらく行くと印象的なデザインの建物が見えてきます。
これは名古屋市美術館・・・設計したのは地元が誇る建築家、黒川紀章先生ですね♪
中に入ると早速、ジョナサン・ポロフスキーの《ハンマリングマン》がお出迎え・・・
この名古屋市立美術館の常設展はとても見ごたえがあります。
この日も、モディリアーニやシャガール、藤田嗣治などのエコール・ド・パリの作家たち、シケイロスやオロスコ、フリーダ・カーロなどのメキシコ・ルネサンス、現代美術では名古屋が生んだ鬼才・荒川修作の作品や、アンゼルム・キーファーの大作《シベリアの王女》が展示されていました。
でも、今回ナゴビを訪れた理由は、特別展示の「リバプール国立美術館所蔵 英国の夢 ラファエル前派展」を見るためだったんであります。
私はかつて、英国ビクトリア朝のステンドグラスにはまっており、英国の教会を訪問するのが趣味でした。
中でもアーツ・アンド・クラフツ様式のステンドグラスが大好物・・・ウィリアム・モリスと彼の仲間のデザインした窓を探して英国の田舎道をドライブしたものでした。
彼らのスタイルは、絵画史上ではラファエル前派に含まれています。
こちらの入場券に描かれているのは、そのステンドグラス・デザイナーの中でも最愛の一人、Sir Edward Coley Burne-Jonesの作品、《フラジオレットを吹く天使》です。
「ラファエル前派」は19世紀半ばのイギリスで起こった芸術運動です。
「自然に忠実に」をモットーに、ルネサンスの巨匠ラファエロ以前の美術を理想とし、それまでのイギリス画壇を支配してきたアカデミックな絵画とは異なった、豊かな物語性を孕み、想像力を喚起するような新しい絵画世界を創造しました。
この展覧会では、リバプール国立美術館の所蔵品から、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハント、エドワード・バーン=ジョーンズ、フォード・マドックス・ブラウン、シメオン・ソロモンなどのラファエル前派の作品をみることができました。
中でもバーン=ジョーンズの高さ3mを超える大作、《スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)》は圧巻でしたね。^^
展示されていたのは、ラファエル前派の作家たちばかりではなく、その時代の優れた英国画家たちの絵画も集められていました。
ローレンス・アルマ=タデマやジョン・ウィリアム・ウォーターハウス、フレデリック・レイトンなどの力作も見ることができました。
中でも一番私がうれしかったのは、ジョージ・フレデリック・ワッツの作品もいくつか見られたことです。
彼の代表作である"Hope"(希望)のスケッチには感動しました。
この”Hope"の最終バージョンはロンドンのテート・ギャラリーで見ましたが、ワッツはいくつか習作を残しています。
そのうちの一つは英国サリー州のコンプトンのワッツ・ギャラリーで見ましたが、名古屋でもその習作が見られるとは思ってもおらず望外の喜びでした。
この美術展、12月13日(日)まで開催されています。
芸術の秋を堪能したい方、ぜひおすすめします♪
名古屋市中区栄3-32-15 上海湯包小館 栄本店 (1~7枚目)
名古屋市中区栄2丁目17−25 名古屋市美術館 (8~11枚目)
Olympus Pen Lite E-PL6
Leica DG Summilux 25mm/F1.4
心象風景写真 ブログランキングへ
にほんブログ村